AI導入が進みWebライターの活動に大きな変化が訪れています。これまで安定受注を誇ったSEO記事が激減し、目的に即した質の高い記事が求められるようになりました。紙媒体出身ライターの参入が相次いでいることもWeb記事の質を押し上げている大きな要因です。今回は問い合わせが急増しているAIライティングと取材記事についてお話します。
もくじ
簡易SEO記事はもともとオワコン
ボリュームゾーンだった文字単価1~3円のSEO記事はAIを導入しやすく、予想外の契約終了に泣いているライターが続出しています。しかし、昨年3月に行われたGoogleのコアアップデート以降、キーワードを重視しただけのSEO記事の需要がなくなることは予想できており、AI導入が低中単価の仕事を奪ったとは言い切れません。もともとなくなる案件だった、これは確かです。
AIライティングは必要なのか
そうなると気になるのが、最近よく話題に上るAIライティング。これさえあれば誰でもライター感が高まりますが、AIは効率化のツールなので記事を書かせようと思って取り掛かるとイタイ目にあいます。なによりクライアント側がAIを導入するため、AIで記事が作れても何のアピールにもなりません。AIがないと記事が書けないライターは退場を余儀なくされるでしょう。
といってもAIは便利なので使わない手はありません、軽いネタ出しやリサーチ、校正など補助ツールとして使えば作業効率は爆上がりします。超しごできスタッフを一人雇ったと思うくらいでちょうどいい、それがライターとAIの関係です。
取材記事で撃沈するライターとは
Googleのアルゴリズム変更&AI登場で活動拠点を失ったライターが活路を見出し始めたのが「取材記事」。本来「記事」には取材がつきものですが、低単価案件の記事はネット上の情報をかきあつめて作成されることが多く、Webだけで活動してきたライターには取材経験がない人がほとんどです。
取材に関する講座も急増し関心の高まりを感じますが、今まで1~3円の低単価しか書いてこなかった人、とくに簡易的なSEO記事ばかり受注してきた人は取材方法だけを学んでも収入につなげるのは不可能だと思います。
1.記事の作り方が違う
簡易SEO記事と今後書くべき「記事」は、作り方が全く違います。それこそキーワードの位置づけから異なりますので太刀打ちできません。これまで書いてきた方法や考え方を根底から変えない限り、取材音源から記事を書くにも文字起こし記事しか書けない状態に陥ります。
丁寧な概要説明やキーワードや共起語関連語のまき散らし、これまで正しいと思ってきた内容が重視されない書き方、この理由を理解するだけでも混乱するはずです。
2.目的の取り扱い方も違う
簡易SEO記事はキーワードから記事を作るため、目的の扱い方が雑になりがちです。そもそも目的を考える必要がないので仕方ないのですが、これは致命傷だと考えてください。
取材時にほしい情報だけをほしい流れで話してくれる人はほとんどいません。書いてほしいことをうまく表現できない人ももちろんいます。横道に逸れたまま盛り上がってしまった音源を渡されて困惑することも少なくないのです。
長々とした話のなかから目的や主題を見出し、取材対象者が本当に伝えたいことを記事にするのがライターの役目です。「目的」に対する意識が低いままでは「何の記事なのか」さえ明確にできないでしょう。
3.キーワードの扱い方ももちろん違う
本来記事を書くうえでもっとも大切なのは「記事の目的」で、キーワードは目的を言語化するときの単なるポイントです。このため、キーワードが目的としっかり絡んでいれば無理やり詰め込まなくても自然に入ります。*不自然な流れになったときは目的とキーワードのつながりを確認すると修正ポイントがわかります。
しかし、簡易SEO記事では「キーワード最強&がんがん入れ込め」が長く続いたため、目的とキーワードのつながりが非常に薄く、入れただけのワードが前後左右から浮いているどころか記事が崩れる起点になっているケースも多く見かけます。
キーワード至上主義で書いてきた人には辛い状況だと思いますが、取材時に「いい感じにキーワードを混ぜて」話してくれる人はいません。事前にキーワードを中心とした質問を用意しておいたとしても、広がりがなく単調な取材になる可能性が高くなります。
自分のスキルを確認しよう
Webライターは新たな局面を迎えています。これまでのように素人同士で低単価を奪い合うのではなく、紙媒体出身ライターとしのぎを削る時代はすでに始まっており、方法をペロッとなめた程度の知識ではとてもやっていけません。AIライティングで量産は超奴隷の片道切符、インタビュー方法さえ知れば取材記事が書けるほど生易しいものではないのです。
ずっと成長できるように、長くライター活動を続けていけるように、このタイミングで自分のスキルを確認してください。その場しのぎの方法に飛びつく前に、必要な知識とスキルを揃える、これが最優先です。
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