基礎抜けライターは挫折する。低中単価沼落ちすると思考停止に陥り、記事の薄さや情報に対する理解の浅さに気付かなくなります。ライターのスキルは基礎を固め熟考を重ねて育てるもの、浅い思考のままでは迷走するばかりです。ここでは構成の理解を深めながら思考のベースを整える3日間の学習プランをご紹介します。PREP法の復習としても参考にしてください。
もくじ
なぜ「書けてるつもり」に気づけないのか?
多くのライターが陥る落とし穴が「書けてるつもり」です。
<基礎抜けの特徴>
・情報のつながりが弱く、論理展開がぼやける
・発注や読者の目的に応える深みがない
・書き直しや修正が多く、生産性が低い
浅い記事を書いてしまうライターが「浅い」のは記事だけではありません。構成やリサーチなど記事ができるまでの作業や、扱う情報に対する理解も浅く、これが成長を阻害しています。学んだはずの内容を活用できないのも理解不足によるものです。
ライターの仕事は思考なしに続けることはできません。まずは学ぶ前に”覚える”と”理解する”の違いをしっかり認識しておきましょう。
DAY1:全体像を把握して思考を整理する
今回は受講生が実際に成果をあげたプランを用いて解説を進めていきます。3日を目安に進めてください。「ライター養成講座」では記事を作るのと同じ順番で講座が進んでいきます。前半は「記事を構成するパーツ」をはじめとする基礎、後半は基礎をふまえた応用編です。じっくり読みたくなるところですが、まずは前後半を一気に読み、全体像の把握と”ある程度の理解”を目指します。
講座テキストを3回に分けて読む
まずは正しい手順の確認と思考の整理を目指します。実際に受講生が成功した方法で説明を進めていきますが、他の本や講座で基礎抜け解消を目指す場合は、単発的な内容ではなく体系的に学べるものを使ってください。
・2回目(じっくり):ある程度の理解を意識、理解薄な部分にマーキング
・3回目(どっぷり):マーキング箇所にフォーカスして理解を深める
暗記ではなく「理解」が成長のカギ。
最初から一つひとつの文章の完全理解を目指すと情報がつながらず余計な悩みが増えます。単語の意味がわからず理解できない場合はもちろん調べますが、DAY1の目的は「全体像を把握すること」「ある程度の理解」です。文章どうこうではなく、これがこうなってこうなるという流れの理解を意識してください。
DAY2:構成の考え方を理解する(PREP法の本質)
PREP法をはじめとする各種論法を学ぶのは「考え方」を習得するためです。書く順番を覚えてそのとおりに書くためではありません。そもそも論法どおりに書かれている記事のほうが少ないのです。
低単価案件で「PREP法で書いて」と指示されるケースが多いのは「要点を明確に」と指示するだけでは対応できないライターが多いから。「PREP法が崩れている」というFBをもらったときは要点が不明確だと言われていると考えてください。直しどころに気付きやすくなるはずです。
これがPREP法だ!「考え方」を徹底的に理解しよう
PREP法は結果や主張が明確なときに効果を発揮する論法です。
先に結論を書いておけばOKという考えは捨ててください。意味なく結論を書いている記事ほどゲンナリするものはありません。
各章にはそれぞれの役割とそうあるべき理由があります。
・R(理由):そうである理由をあげ納得させる。
・E(具体例):イメージしやすい例をあげ理解を促す。
・P(結論・要点):論点を再確認させ理解度を上げる。
考え方の流れがこちら。
↓
・R:納得してもらえるように理由を書く。
↓
・E:理由の説明だけでは納得できないだろうから具体例をだして理解させる。
↓
・P:最後にダメ押しで要点を伝えて意地でも納得させる。
これがPREP法。先に書くルールだからではなく、結果を先に伝えたほうがわかりやすいから結論を先に伝えてるだけです。至極当たり前なことですが、これをルールだからと覚えてしまうと、ロボ的な記事しか書けなくなってしまいます、十分注意してください。
考え方を理解していると、初心者がやりがちな「冒頭章と最終章の内容が丸被り」も防止できます。最終章は冒頭章とは役割が異なり「意地でも納得させる」を目的としているため、同じ内容にはならないんです。ここをしっかり理解していると、最後まで読者の興味が持続する内容の濃い記事を作成できます。
DAY2では、誰かに何かを伝えるベーシックな考え方をしっかり理解してください。
学びや気付きを一般化して吸収する、これが理解するということ。応用の土台です。
DAY3:記事を崩す原因を解消!応用に備える
ベーシックな考え方を完全に理解したら応用へと進みます。スキルアップを急ぐと応用編の情報だけ知ればいいと考えがちですが、逆です。たっぷり時間をかけて学ぶべきは基本編、基本ができていれば応用編は単なるコツにすぎません。まずは、初心者にありがちな記事の崩れの特徴を把握し改善しましょう。
「ライター養成講座」後半は応用編、Web特有の書き方や目的に合わせてガッツリ深掘りする手段を解説しています。受講生にはこのタイミングで添削指導が入り思い込みの修正や改善を行いますが、ここでは「PREP法理解不足による記事の崩れ例」を使って説明します。記事を書く前に、最重要ポイント「記事の目的」をしっかり理解しておいてください。
よくある崩れ1|なにがなんでも4段構成で書こうとする
非常に多いです。言われたとおりに書けばいいという考えは捨てましょう。この機会に「論法とは?」を調べるとさらに理解が深まります。
各種論法は展開が4つに分かれているだけで、絶対4章で書けというものではありません。理由の章が多くなることもありますし、順番が入れ替わることもあります。ルールではなく「考え方の例」と捉え柔軟に対応しましょう。
よくある崩れ2|冒頭章で理由も書ききってしまい、手が止まる
ものすごく多いです。これは、ポツンと要点だけを書いて冒頭章が終わった…と同じで、全体の流れの確認不足が原因。論点が明確で読者がスムーズに理解できる流れであれば、P(ちょっとR入り)→Eに進んだっていいんです。具体例が納得を引き出すメイン材料になる記事もあります。
型は学ぶためのもの、絶対ルールではありません。読みにくさを感じるのはPREP法が崩れているからではなく、説明の流れが崩れているから。PREP法にはめて直そうとするのではなく、記事の目的に照らし合わせて修正しましょう。
よくある崩れ3|導入文で全部書いてしまい、終わる
毎日見るくらい多いです。導入文は最後に書く、これで解決。導入文は「読者を本文へスムーズに引き込む」「記事の内容を端的に説明する」といぅった役割があります。最初のヤル気MAX状態で導入文を書くと「とっておきの情報」「いい感じの表現」を一気に書きまくってしまい、本文との重複だらけの記事になりますのでやめましょう。
理解がもたらす最大の成果=情報の一般化
正しい考え方で情報を咀嚼し完全に理解すると、得た情報が自分の中で一般化され「知識」として身につきます。
・事実と裏付けはセット
これはPREP法に限らずどんな記事にも応用できる”知識”です。理解は知識をもたらし応用への架け橋となります。情報だけで終わらせず必ず知識に昇華させてください。
軽く手順を確認しただけの”PREP法もどき”の考え方のまま記事を書き始めると、恐ろしく単調な流れになったり、なぜならば~たとえば~を連呼したいかにも丸覚えな記事を作成してしまいます。
基礎固めの目的は「考え方」を整えること。記事の書き方やコツはネット上でいくらでも探せます。必要なのはこれら情報を正確に理解する力、発展させる考え方です。まずは3日全集中、手順だけを追わず仕組みや考え方を理解する習慣をつけてください。思考が変わると行動が変わる、そこから真の成長がスタートします。
覚えたことは忘れる、理解したことは忘れない。
◆AIライティングと取材記事で生き残れるのか
◆だから仕事がこないんだ!基礎抜けライターに共通する絶望的な特徴
・まずは必要知識と手順を完ぺきに → テキストのみ講座
・徹底した添削解説で視点と思考も育てる → 添削付き講座
・初心者が知っておくべき「初動」を学ぶ → 無料基礎講座(LINE配信)