記事を書くときは書き手の立ち位置が大切。一人称・二人称・三人称の違いを明確に知っておくと、視点がハッキリして記事が書きやすくなります。「人称」は混ぜるとキケン!特徴と使い方を確認しておきましょう。
感想文記事脱出のキモは一人称からの卒業
初心者が感想文記事を書いてしまうのは、自分視点(一人称)で書くから。同じ記事でも、二人称、三人称と視点を変えるだけでまったく違う記事になります。取材記事やカンファレンスレポートを書くときは「視点」がさらに重要性を増していきます。
一人称は「主語=私」
”私は~”のように始まる「一人称」の典型は応募文、自分の話なので書きやすいですね。主語を省いた場合でも”~と思います”など気持ちや意見を表す表現が続くとアッサリ感想文記事になるので注意しましょう。
自分のブログなど「書き手」が誰なのかを読者が知っている場合は、もちろん一人称の文章でも構いませんが、受注記事は発注者のもの、とくに無記名記事でライターが”私”として登場することはほぼありません。
また「一人称」は、取材記事やウェビナーレポートでインタビュイーや登壇者自身の発言をそのまま紹介するときにも使います。「」に入れるなど”発言”であることを明確にしておきましょう。
◆使うもの:応募文、自分のブログ、取材時の発言紹介
◆一人称で書かれた本:『吾輩は猫である』『わたしを離さないで』など
問いかけ時は「二人称」
きみ、あなたなど相手を示すのが「二人称」。
受注記事で”(あなたは)こんな悩みはありませんか?”のような問いかけ文で使われています。動詞が激的に変わるものではなく、誤用の可能性も低いため”今は二人称だから…”のように意識する必要はありません。
気をつけたいのは対談記事。質問の背景と実際の質問内容の「人称」が混在し過ぎると、質問と回答の主語がわかりにくくなります。背景と質問はハッキリ分けるなど読者が混同しないようにしましょう。
◆使うもの:問いかけ文、対談など
◆二人称で書かれた本:『あしながおじさん』『爪と目』など
第三者目線で記事が書ける「三人称」
一人称・二人称以外すべてが「三人称」。
ものごとを俯瞰してみるため、第三者目線で書き進めることができます。サービス紹介や説明記事など幅広いジャンルで使われる視点です。インタビューやカンファレンスレポートで「地の文」に使われるのが三人称で、背景や発言者の紹介をわかりやすく伝えることができます。
受注記事では、この三人称を意識して書くと進めやすくなります。チェック方法は簡単、主語が”私””あなた”になっていないかを確認するだけです。主語を省いた文章の場合は、文章が自然に流れるか省かれた主語を入れてみましょう。
◆使うもの:サービスや製品紹介、説明記事など
◆三人称で書かれた本:『白夜行』『スナーク狩り』など
感想文記事脱出のキモは一人称からの卒業
つい自分の意見を書いてしまう「感想文記事」は初心者だけでなくそこそこ件数を重ねている中級者でもよくあります。筆が走ると気持ちを入れてしまいがちですが、一人称記事が求められるケースはごくわずか。
読者に行動のきっかけを与えるためには、記事内容を自分事と捉えさせることが大切です。ガッツリ「あなた」に問いかけたいなら二人称、偏りなく第三者目線で伝えたい場合は三人称で書くなど内容に合わせてしっかり使い分けていきましょう。
◆2円の壁を越えろ!1円ライターが補うべき3つの基礎
◆2週間で1円未満ライターから脱出!今日から始める3ステップ
・まずは必要知識と手順を完ぺきに → テキストのみ講座
・徹底した添削解説で視点と思考も育てる → 添削付き講座
・初心者が知っておくべき「初動」を学ぶ → 無料基礎講座(LINE配信)